やっぱり…


音楽室のドアを開けると


春先輩がいて


そっとわたしを抱きしめてくれた


『辛かったね、怖かったね』って。


わたしは怖くて仕方なかった。


だから、春先輩の温もりに安心した。


春 『わたし出ようか?美夏ちゃんの方が話やすいよね?』


わたしはびっくりした。
春先輩の存在が今のわたしには大切だから。


「いてもらっちゃダメですか?」


『いいの?』


「なんだか怖くて…春先輩がいてくれると安心できるので」


『ありがとう。落ち着くまでいるからね。』


「ありがとうございます。」


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