青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
勘弁してくれと嘆く前橋だけど、俺こそ勘弁してくれだよ!
な、なんで昨日の今日でっ、お、俺が必死こいて反省文を書いた意味って…っ、これ以上面倒事を起こしたくないし、一件の事件は反省文で終わらせるって心に決めた矢先のこ・れ!
あ、あんまりじゃんかよー!
マジ(偽)田山圭太さんナニやってるんだよ!
勝手に人の名前を使った挙句、散々他の方にご迷惑を掛けやがってっ。
そんなことしてみろっ、追々“本物の田山圭太”が泣きを見るんだぞ!
現在進行形で見てるんだぞ! “本物の田山圭太”に謝れっ、ドチクショウ。
身に覚えのない恨みつらみ迷惑面倒を振り撒いたら“本物の田山圭太”がガチ泣きするんだぞ!
……っ、泣いていいか? マジで。
心中で涙ぐむ俺に対し、被害者の新入生二人は情報を提供してくれた。
こんなひょい体躯の地味先輩じゃなくて(その言い方めっちゃ失礼だ!)、もっと派手ハデな不良の分類に属する輩達、三人組だったと。
「また不良か」
前橋は顎に指を絡めて意味深に俺に視線を投げてきた。
目は訴えている、今度こそヨウ達を呼び出すぞと。
息を詰まらせる俺は、自分の持っていた反省文と前橋を見比べてダンマリ。
一度あることは二度ある、正しくは二度あることは三度ある。
現に事件は再び起きた。てことは三度目だって起こりえる可能性もある。
いやもう起こってるかもしれない。
担任にチクってないだけで、もっと多くの事件が発生している可能性もある。限りなく可能性は大だ。