青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
家に帰るに帰れなくなった俺は、取り敢えず昼飯は買っておこうかなっと行動を起こす。
向かう場所はコンビニ。
意図的に遠めのコンビニに赴いたのは、もしかしたら友人がいるかな? って思ったからなんだけど…、コンビニの自動扉を潜った俺は残念と落胆せざるを得ない。
お目当ての利二はいなかった。
学校をサボったくらいだしいるわけないよな。
あいつの顔を見れば少しは踏ん切りついて皆のところに行こうって思ったんだけどな。
俺はアクエリだけ買ってコンビニを退散した。
自動扉を潜る俺の背後から、「いらっしゃいませ」と聞き覚えのある声。
品だしをする店員が店内に顔を出したようだ。
ぼんやりしていた俺は気付かなかった。
その声の主がお目当ての利二だということを。
そんでもって、「田山じゃないか…!」俺の姿に気付き、焦りと驚きの声を漏らしていた利二がいたということを。
ぼーっとしていた俺は気付く機会さえ見過ごしてしまった。
「結局食欲なくてアクエリだけとか。薬飲まないといけないんだけどな」
アクエリの入ったビニール袋を手に提げて、俺は当てもなくぶらりぶらりと歩く。
行き交いが多い大通りをひたすら歩くんだけど、目的地は定まらず。
信号を渡って向こう側に渡ったり、気まぐれにこちら側に渡って歩道をジグザグに進む。
何がしたいか分からないぞ、俺。
自分でも奇怪だと思える行動に溜息をつくしかない。
家に帰ってもいいけど、ひとりで悶々しちゃいそうなんだよな。
ヨウ達が来たら居留守を使いそうだしっ、せめていつものノリが戻ったらな。
俯き気味にいつまでも歩く。
交差点に差し掛かり、俺は赤信号から青信号に変わった横断歩道を渡り切る、刹那のこと。
「なあお前」
突然背後から声を掛けられて俺は石化。すっごいビビッた。
ナニ、今のおぉおお俺?
俺に声を掛けたの?
声質からして男みたいだけど、なんで俺?
男が俺に声を掛ける理由は。
アァアア! まさかもう里見上総が俺の復活を知っ「俺とお茶しない?」
……なして、ナンパのノリ?