青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―


吸おうとしていた煙草を指の握力で真っ二つに割った響子さんが、極上のスマイルを作る。ただし目が笑っていない。

これは大変である。
チームメートでもいっちゃん怒らせてはならないお局様(おつぼねさま)が激怒なされた! 俺ぁ知らないぞ!
 

さすがにマズッたと思ったのかワタルさんがヨウを指差し、

「…ってヨウちゃんが言ってますた」

あっさりと責任を擦り付ける。

「おまっ?!」

俺は言ってねぇっつーの!
自分を巻き込むなと声音を張るヨウに、

「元はと言えばヨウちゃんが悪い!」

女装なんて言い出すから!
すべてリーダーの責任。

メンバーの失態は頭の責任なのだ!


ワタルさんがそう言った刹那、ゆらっと響子さんが二人の前に仁王立ち。
 

ゲッ。引き攣り声と共に響子さんは野郎二人の頭を鷲掴みにして、双方の頭をぶつけ合った。

よってヨウもワタルさんも身もだえする羽目に。

うっはー、痛そう。
だけど今のはお前等が悪い。幾らなんでも響子さんに女装発言は失礼だろうよ。

確かにそこらの野郎共よかは強いけどさ。
 

とばっちりだと愚痴を零して頭を擦るヨウは、「やっぱSTK作戦は無理か」名案だと思ったんだけどな、と鼻を鳴らす。
 

名案…、なのかどうかは差し置いて高校生のド素人がストーカーなんて簡単にできる筈もないよな。

俺等を監視している矢島を利用するって着眼点はいい線いってたけど。

ヨウの言うとおり、里見達自身の情報が少ない以上は下手に行動もできない。


矢島を通して里見達の情報を得るってのは得策だと思うけど、これはボツかなぁ。
 

「いや無理ってことはないと思う。STK作戦は使えると思うよ」

 
我がチームの頭脳派くんが意見した。

どーでもいいけど名前はそれで固定か?
名前のせいで俺みたいな犠牲者が出たのに?! 
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