一途に IYOU〜背伸びのキス〜


「え、初めて?!」
「初めてだよ! 椋ちゃんは何度襲ってもキスさせてくれないし!
他の人となんか考えられないし!」
「……マジで? ごめん……つい、うわー! つーか絶対にあいつとすませてると思ってたっ。
ホントごめん! なんかこんな場所で……つーか、夕日の沈む海辺とかに場所変えてやり直したい……」
「やり直させるわけないじゃんっ! バカ!」
「ごごごめん! 本当にごめん!」
「ホントだよ! なに、もう……っ!」


わなわなしながら櫻井を見る。

怒りなんだか驚きなんだか悲しさなんだか。

わけが分からないくらいの感情がぶわって溢れてくるし、もう、殴ってやらなきゃ気がすまないくらい。

……なのに。








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