一途に IYOU〜背伸びのキス〜


話してて楽しいし、櫻井とだったら上手くいくのかもしれない。

年の差だってないし、制服だって一緒だし、なにより、あたしを好きでいてくれるし。

顔だって割といいし、勉強はいまいちだけど運動はできる。
身長だって……。


「咲良。……俺と付き合わない?」


探せば探すほど、櫻井のいいところが浮かぶ。
断わる理由なんか、絶対にない。

だって櫻井、いいヤツだもん。

キスされたって思わず許しちゃうくらい、いいヤツだもん。


「……咲良」


じっと動けないでいると、すぐ近くまできた櫻井があたしの頬に触れた。

それに促されるように顔を上げると、真剣な顔をした櫻井と目が合う。









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