Blue Sky
わたしの日常
目が覚めると、自分の部屋だった。最近、毎日のように同じ夢を見る。暗闇の中でみえた光に手を伸ばし、あと少しというところでいつも終わってしまうのだ。
時計を見ると7時23分。
「………寝坊しちゃったよ。」
私はのろのろと着替え始める。
寝坊したにもかかわらず、出来るだけ時間をかけて着替え一階に降りた。
「綾子!遅刻するでしょっ。早くしなさい!!」
お母さんは、私がわざと寝坊して学校に行くのを渋る理由を知っている。
私が“いじめ”にあっているからだ。
小3ぐらいまでは、家族に相談していたが
内面的なことは面倒なのか、最後まで話を聞いてくれなかった。私は話すことを諦めた。
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