いとしのポテトボーイ
「愛子チャン、仕返しはしないって言ってたのに」

わたしは悲しくなって、安土クンの腕の中で泣いてしまった。
 
恋人を殺された愛子チャンの気持ちも解らないではない。

だけど暴力を暴力で返したところで何の解決にもならないし、それで気持ちが救われるはずもない。

わたしが愛子チャンに偉そうにそんなことを忠告した矢先だった。
 
愛子チャンは本日付けで学校を辞めた。

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