必死こいて桜姫やってやんよ!







「可愛くねー声」


「あ、俺がやろう思てたんに」




俵担ぎされた、と理解した次の瞬間には座った憂依の上に姫抱きのような形で座っていた。



どうやったんだ、この一瞬で…!




「返事は?」


「は?」


「だから返事」




憂依の言葉の意味が何の事か分からず首を傾げると、高羅が説明してくれた。




「スイは“お帰り”って言ったじゃん?
ねねは?」




これまた可愛く笑って。



あ、そういうことね。


よく分かるな、この短い単語で。



「ふへへっ。
ただいま!」




何かよく分かんないけど嬉しいから皆許してあげよっ。



あたし優しい〜♪




「きっも…」




…やっぱ前言撤回!



ピンクい変態だけは許さない!!








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