必死こいて桜姫やってやんよ!





「あ〜オニギリ食いたくなってきた〜」


「今は我慢しろ、高羅」




憂依の言葉にうー、と唸る高羅。




「…あたし、作ろうか?」




そう言うとすぐさま目をキラッキラさせて。


さっきの(><)な顔はどこいった。


まぁ可愛いから許そう。




「マジ?」


「マジマジ」


「「いよっしゃー!!」」


「って何で灰まで喜ぶんだよ!」


「音寧々の初手料理やで!?
今喜ばんといつ喜ぶんや!」


「音寧々は俺の為だけに作ってくれんだよ!
誰がお前なんかに!」


「…盛り上がってる所悪いけど、今此処にお米ないよ?」




………。




「「「え、マジで!?」」」




思わず皆でハモってしまった。




「今までコンビニとか出前だったから…」




ごめんね、と眉を下げて笑う大和。

何だかこっちが罪悪感を感じてしまう。




「そういやそーだもんな。

高羅、また今度な?」


「そんなぁ〜」


「俺には今度あらへんの…?」




灰は置いといて(笑)、高羅の頭に犬の垂れた耳が見えた様な気が……。







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