必死こいて桜姫やってやんよ!
「まぁあと1つだけ、問題があるんだけどー…」
鳴海の唇が微かに動いて、何か言葉を発した。
けれどあたしは何を言ったのか聞こえず、頭に?を浮かべる。
反対に黒髪は分かったみたいで、鳴海をチラリと見てまた顔を背けた。
「なぁ鳴海…」
何であたしは…
と言おうとして止めた。
その答えを決して言ってはくれないから。
全ての意味を含めた“何で”さえも
「…ごめんね」
こうして答えてはくれないのだから。
今、あたしの周りで何かが起きている。
これだけしか分からない。
たかが1週間。
されど1週間。
桜色の頭が、あたしの脳から消えない。