必死こいて桜姫やってやんよ!




「大和、亀の子たわしじゃ釜が傷ついちゃう」


「あ、そうなんだ?」




何でも出来る様に見えて案外大和はパソコン以外できない、ということが判明。

そんな兆候はあったけども。




「あのね音寧々」


「ん?」




こびり付いた米も綺麗になって水切り台に置いた時、水気をタオルで拭きながら小さく呟く大和。




「確かに此処で会ったときには既に音寧々の存在を知ってたよ。
詳しくは聞いてなかったけどあの憂依が俺は一生独身かも…とか言うから気になっちゃって」




調べちゃったんだよね、と長い指で自分の髪を掻き分ける。


そりゃー気になるでしょう、10代にして何を言ってんだ。




「因みにそれ言ったの小学生の時ね」




…あいつは生まれてたった数年でどんな未来を見ていたんだ。




「ここは別に女の子禁制とかじゃないから自由に連れてきて良いんだよ。
でもあの憂依が覚悟を決めてるのを見て皆連れてくるわけないしね」


「あの灰も?」


「灰は普段女はべらす分特にシビアだよ。それに連れて来た子と話すかは個人の自由だから」



「だから俺等は知ったうえで音寧々と過ごした。スイも、高羅も」



「だから気にしなくていい。俺等は無理矢理じゃなくて自分の意志で音寧々と一緒にいるよ」




こっちを向いた大和がにこっと優しく()んだ。


これは大和だけの言葉じゃない。

言われなくてもわかる。そこまで鈍くない。




「多分、2人の家柄的に難しいかもしれないけど。俺は純粋に嬉しいよ」





< 297 / 297 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ワケがありまして、幕末にございます。ー弐ー
きみぃ/著

総文字数/19,433

歴史・時代29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「何処へだって駆けていく」 「辞めるか?」 さーせん、市村愁、 幕末なうみたいです こんにちは、 フィクションの皆さん。 ※ 史実に近くしておりますが 史実通りではありません 戦闘シーンがあるため 血、グロ描写が あるかもしれません ご注意下さい
ワケがありまして、幕末にございます。
きみぃ/著

総文字数/118,420

歴史・時代325ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「何の為に刀をとるか」 「何の為に強くなるか」 さーせん、市村愁、 幕末に来ちゃいました。 こんにちは、 フィクションの皆さん。 ※ 史実に近くしておりますが 史実通りではありません 戦闘シーンがあるため 血、グロ描写があるかもしれません ご注意下さい 読者数増加中 ありがとうございます!!!
ウサギとハゲ、もとい社長
きみぃ/著

総文字数/11,207

恋愛(オフィスラブ)46ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「う・さ・ぎちゃ〜んっ」 「ウサキです」 「んもー照れないのっ でもそんなうさぎちゃんも可愛いわね」 「ウサキです」 GL? いやいや 「俺を選べ 何よりも、誰よりも」 「……」 ただの恋する 男と女です

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop