あの日の僕は。



「別に……」


「とにかく行くぞ!」


卓志は僕の腕を掴み、スタスタと教室を出た。










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「…………なぜ電車?」



「その学校遠いんだ!大丈夫。交通費俺出すから!」


そこまでしてその速いヤツを見たいのか。


なんかだんだん僕も気になって来た。



「どこ中?」


「凌中」


カバンを落としそうになった。




……海里の学校じゃん。




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