あの日の僕は。



「え、誰?」


「俺の友達」


「めっちゃ似てね?」


「世の中には似てる人が3人いるんだよ」


「似てるってレベルじゃねーだろコレ」








なんなんだいきなり……。


僕について話してるのに僕は話に参加してない。




大勢の人がいるのに、急に独りになった気がした。


「…………」


……僕は集団からそっと離れ、会場を後にした。


















「……はぁ」


少し立ち止まり、振り返る。



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