If〜桜龍の彼等〜【完】
「別に。ただのサボり」


「そっか…」


「………。」


「ねぇ…何で機嫌悪いの?」


部屋に入った瞬間、タクトの機嫌が悪い事がわかった−−


人を寄せつけない、そんなオーラが漂っていた


「そんな事ねぇよ」


「そんな事あるよ」


「お前…いや、何でもねぇ」


「何?言いかけたなら言ってよ」


「お前、昨日体調悪かったって?」


「え?あぁ…うん…」


「1人で帰ったのか?」


「…うん」


「そうか。これからは俺が送ってやる。

体調悪いのに危ないだろ」


「そうだね…」


それ以上タクトと話す事はなかった


そして学校にも来ない日が続いた



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