If〜桜龍の彼等〜【完】
「はよ」


「ごめんね?いつから待ってたの?」


「そんなに待ってねぇから。

ルナ…お前昨日何してた?」


俺は会ってすぐのルナに質問をした−−


もっと話してから自然の流れで聞くつもりでいたのに、ルナを目の前にすると早く知りたくて思わず聞いていたんだ


「えっ…どうしたの?いきなり…」


やっぱりルナも驚いている


だけど、ここで引くわけにはいかないんだ


「何してた?」


頼むから…


ユキと偶然会ったって言ってくれ…


「昨日は…ずっと家にいたよ?」


俺の願いは脆くも崩れ去った…−−



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