If〜桜龍の彼等〜【完】
「思い出したっ!!

ルナって桜龍の女だよな?」


タツキがジッと私の顔を見て言った−−


「えっ…あの…」


「桜龍の女というより、タクトのお気に入りだ。

まぁ俺がさらって来たんだけどな」


私が何て答えようかと思っていたらミチヤがサラッと答えた


「まじかよ…。大丈夫なのかよ?」


「どうにかなるだろ」


「どうにか…ってお前なぁ…」


大きなため息をつくタツキ−−


そんなに心配しなくても平気なのに…だって…


「大丈夫。タクトにはミナミさんがいるから」


私の言葉にみんな「えっ?」と驚いていた−−



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