If〜桜龍の彼等〜【完】
その後レンと遊びながらチラッとルナの様子を見ていると

何故かどんどん浮かない表情になっていく

ライトの事を思い出してるんだろうな…

ルナと付き合い始めても特に今までと何も変わらない日々を過ごしてきた

ルナの心の中にはライトがいる事はわかってる

だからこそ、距離を縮めるのが怖かった

俺の理性が…ルナを苦しめてしまわないように…

だけど、ルナにそんな顔は似合わねぇ−−

「ルナ、おいで」

呼ぶとゆっくりと近付いて来るルナ

「俺にはルナだけだからな」

ルナにはいつでも笑っていてほしいんだ

どんな小さな不安も心配も俺が取り除いてやる

「タクト、ありがとう」

笑顔でそう言うルナに、俺はまた恋に落ちるんだ

タクトSideEnd
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