If〜桜龍の彼等〜【完】
「仕方ないよ。

相手からすれば好きでもない奴と結婚しなきゃならないんだから。

結婚するまでの間くらい好きな事したいって思うだろ?

もしかしたら好きな人や恋人がいたかもしれないんだから」

だけどそんなの寂しいよ…

マサタカだってそうでしょ?

仕方ないって思いつつも、本当は彼女に振り向いてほしいんでしょ?

だって…

彼女の話をするマサタカは、みんなのお兄さん的な顔じゃなく、1人の男の顔だもん

彼女さんの事、心から想ってるんだなってわかるよ

「ねぇ、デートに誘ってみたら?」

「え?」

「ぐずぐずしてたら夏終わっちゃうよ?

思い出作らなきゃ」

「ルナちゃん…」


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