If〜桜龍の彼等〜【完】
「櫻井さん、まだかかりそう?」

「先生…」

放課後ミシンを使う私の横に来た先生は優しく聞いてきた

「珍しいわね、時間がかかるなんて…。

いつも作業が早いから」

「何のために…

誰のために作ればいいのかわからなくて…。

エプロンを作っても…

私には………」


「そう…。

でもね、母親じゃなくても、あなたの作ったエプロンを喜んで貰ってくれる人はいるはずよ。

目を閉じて考えてみてごらん」


先生に言われた通り目を閉じてみた

私の作った物を受け取ってくれる人

もし、そんな人がいるとすれば思い当たる人は1人しかいなかった


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