If〜桜龍の彼等〜【完】
着いた所は小さな倉庫みたいな場所だった

鉄パイプが転がっていたり、原形をなくしたバイクがあったり…

この状況が更に私の鼓動を速くしていく−−−


「まさか本当に来るとはな」

「…ルナを返してください」

タクトのその言葉に胸がドキンとする

「返せって聞き捨てならないなぁ〜。

ルナは昨日から俺のものなんだよ」

「ルナは俺と付き合ってたんです。

別れたつもりはありません。

だから、ルナは俺の女です」

こんな事になってもまだ私を想っててくれるの?

「へぇ〜。まぁいいや。

俺に勝てたらルナを諦めてやるよ」

「………。

覚悟はしてます」


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