If〜桜龍の彼等〜【完】
「だけど…

これはルナを賭けた俺と若宮さんの勝負のはずです。

俺は1人の男としてここに来ました。

総長としてではなく、男としてルナを手放したくない。

ルナを必ず連れて帰ります。

だから、例え何が起きても桜龍の奴らには手を出さないと約束して下さい」

「仲間思いだね〜」

「………。」

「まぁいい。俺もガキには興味ない」

「約束、しましたからね」

「あぁ、わかったよ」

タクト…

本気で戦うつもりなの…?

タクトは桜龍でも1番強いけど…

相手は…
その世界じゃ有名な人だよ…

「さぁ、どこからでもかかって来いよ」

若宮さんの言葉で勝負が始まった−−

もう…引き返す事は出来ない−−−


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