俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
―――――――…


こうして、晴れて恋人となった俺たち。


青く晴れ渡る空にきらきら輝くプール。


隣には黄色いビキニの笑顔の加奈子ちゃん。


真夏の気温と共に俺の体温もぐんぐん上がる。


「つ―か浮き輪回収しなきゃヤバいよね?」


「あっほんとだ!あれお兄ちゃんに借りたやつなの!」


慌てる加奈子ちゃんと共に、流れるプールに置き去りにした浮き輪を拾いに行った。


昼に近付いてだいぶ人も増えてきたプール。


流れる人混みの中、浮き輪はぷかぷかと流れていた。


「わぁ。見つかって良かったぁ」


「ん、じゃあ次はこっち」


浮き輪を回収すると俺は加奈子ちゃんの手をとりウォータースライダーに向かった。


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