俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
浮き輪につかまり、ちゃぷちゃぷと波に揺られる俺と加奈子ちゃん。


加奈子ちゃんは顔を伏せたまま呟いた。


「…ヒロキくんは本当に私が好きなの??」


「え?」


「信じたいけど…信じきれないよ」


「…………」


加奈子ちゃんの言葉に俺の胸が暗く沈んでいく。


「…どこら辺が信じらんねぇ?」


やっぱ…チャラいから?


加奈子ちゃんの体ばっか見てるから?


失恋直後だから…?


俺が最低なのを実感して…
加奈子ちゃんまで俺に呆れてしまったのか…?


いくつもの不安がよぎる中


そんな俺に加奈子ちゃんは言った。


「だって…ヒロキくんみたいな人が私なんかを好きになるなんて夢みたいなんだもん」


「…………」


「好きって言われても…私みたいに冴えない子のどこが好きなのか…わかんない…」


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