俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
――その時

















ピ――――――――…!





プールに鳴り響く笛の音。


ドキリとして俺は手を止めた。





《安全確認とラジオ体操の為、プールから上がってください。》


アナウンスが流れまた笛が鳴らされる。





「…………」

「…………」


なんつ―タイミングで…


俺が思わず加奈子ちゃんを見ると加奈子ちゃんは恥ずかしそうに俯いた。


「手…離して?」


「………」


俺は加奈子ちゃんの胸を揉んだままの右手に目をやった。


やわらかい…


「もう!早く上がらなきゃ///」


加奈子ちゃんは俺の右手をぺちっと叩き、叱るようにそう言うと


浮き輪につかまりザバッと滝から出た。


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