悪魔なキミと愛契約【番外編】
驚いて課長を見上げた時には、私の体はフワリと宙に浮いていた。
何故か、課長にお姫様だっこをされている。
「ちょ…えっ!?
課長っ!! いきなり何をっ!!」
間近にある課長の横顔。
美しい顎のラインが、私の鼓動をかき乱す。
「あと、30分か」
課長が屋上の壁についている時計を見て言った。
「まぁ、充分だな」
「あの……
一体、何を……」
一歩ずつ屋上のフェンスの方へ歩いて行く課長。
何をするのかと課長に抱かれながら見ていたら。
「ちょちょちょちょちょっ!!!!!
課長っ!! 何するんですか!!
早まらないでください!! 私かなり傷ついたけど、命を粗末にするようなことは考えていませ――」
「黙れ」
早口でまくし立てると、課長の落ち着いた声によって遮られた。
「黙って、きちんと俺に掴まっていろ」