悪魔なキミと愛契約【番外編】
「調べたよ」
サチは、私の首に腕を回して壁際に寄った。
サチの口が、私の耳元に近づいてくる。
「黒羽課長。29歳。
あの髪と瞳の色からハーフっぽいって噂はあるんだけど、どこの国かは不明」
「うんうん、それで?」
「どこかのお偉いさんの息子で、社会勉強の為にウチの会社に入ったんだって」
「そうなの?」
「だから、ずっとここにいるわけじゃないんだよ。
期間限定。だから女性社員があんなにたかってるわけ」
すごい……
さすがサチ。
詳し過ぎる。
「サチ。お偉いさんの息子ってさ、お父さんは何をしてる人なの?」
私が聞くと、サチの眉間に深いシワが寄った。
「それがさ」
うんうん。と真剣に聞く。
「そこが謎なんだよ」
「謎?」
「明らかにされてないの。
実は年齢も不詳。見た目は30いってなさそうだし。20代前半でもなさそうだし?」
謎……かぁ。
「ますます惚れた!!」