悪魔なキミと愛契約【番外編】
「むしろ、悩みしか存在しない」
「……え?」
課長は、ため息を吐きながら、膝に両腕をついて前かがみになった。
「幼い頃から自由なんてないし、自分の意見も言えない」
「………」
「言ったところで聞き入れてもらえないし、権限は全て父にある。
まぁ、それなりのお方だ。いずれは俺もその位置に立つ立場だし、耐えていればもう少しで自由になれる」
初めてだ。
課長が、ここまで話すのは。
それも、切ない表情で。
課長が自分のことを話してくれているのに、それをうまく理解できない私。
課長の言葉と言葉が、私の頭で繋がらず、単語でプカプカ浮いてる状態だ。
それをうまく、ひとつの文章にまとめられない。
「結婚相手だって、子供のころからすでに決められている」
……え?
結婚相手……?