悪魔なキミと愛契約【番外編】
なぜ、そのような表情をする……?
俺は、余裕のある振りをして口角を上げたが、そんなものあるわけがない。
今すぐサラのもとに飛んでいき、奪い去り、その表情の真意を確認したかった。
悪魔は、人間よりも欲望深い生き物なのかもしれない。
俺の席は、幸運にもサラの真後ろだった。
周りの女からの視線はウザいくらいにささっていると言うのに。
なぜ、おまえは俺を振り返らないのだ。
少しでも何かを覚えているのであろう?
俺に、質問でもしてきたらどうだ。
「ルカ様ーーっ!!!!」
キーキーと甲高い声で鳴く女共。
俺の机の周りに集まると、次々に質問を投げかけてきた。