悪魔なキミと愛契約【番外編】
また、強い風が吹いた。
地面に落ちていた紙くずが、私の足元に絡み付いてくる。
「人間じゃないなら、課長は一体何なんですか?」
プッと、吹き出しながら言った。
真剣な表情をして、何か重要なことでも言うのかと思っ――…
「悪魔」
「はい?」
ポツリと呟いた課長に、眉をひそめて聞き返す。
「悪魔だ」
強く、はっきりとした、課長の声。
あ、悪魔…って
「それはもうこの前聞いたんで、あんまウケないですよ?」
二度も同じギャグを言われても、笑えないよ。
新しいネタを考えて下さい。
この際、オヤジギャグでもなんでもいいですから。
「冗談なんかではない。
俺は、悪魔なんだ」
「…………」