悪魔なキミと愛契約【番外編】
自分の中が、急に冷たくなったのを感じた。
まるで波が引いていくみたいに、感情が流れていく。
手足に力が入らなくなり、必死に体重を支える膝が、ガクガク震える。
ツーンと痛くなる鼻。
堪えきれない、涙。
堪えようとすればするほど、呼吸が乱れ、全身が強張った。
「そんなに……
私の事が、嫌いなんですか?」
「吉井」
「それなら、はっきりとそう言って下さいよ。
つまらない冗談で言葉を濁されたら……余計…傷つきます」
「吉井、落ち着け。
きちんと俺の話を聞――」
「いやだっ!!!」
課長の手が私の腕に触れた瞬間、私はそれを払いのけた。
課長は目を丸めて、私を見ている。
「私は…本気で課長を好きになって、全力で行動してきました」
「………」
「どんなに冷たくされても、本気で大好きだったから……だから、諦めずにアタックし続けました……」
「吉井」
「けど…課長は……人の真剣な気持ちに対して、そういう態度で返すんですね………」