手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜


その光景に、やじ馬が集まり周りからもやじが飛ぶ。



泣きそうになりながらも、謝り続けているアイツの肩はガタガタと震えていた。


ちっ…誰も助けねぇのかよ。



あんだけの人数がいて、誰かしら助けるものかと見ていても、やじが激しくなる一方。




アイツが壊れる。



気づけば俺の足はアイツに向かっていた。




男はいらやしくアイツを見回し、女は高飛車に笑いを飛ばす。



あーあ、
男の飲み物がかかったせいで、下着が透けている。



俺これ脱ぐと、上半身裸なんだけど……。


ないよりマシか。




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