手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
いつものように、教室に入ると講義は始まっていた。
出席確認は、講義の最後に提出物を出して確認するから多少遅刻しても出席率には響かない。
よかったと言えば、まぁよかったと思う。
それでも、遅刻なんて大それた事が出来るのは、多分俺くらいだろう。
現にこんなに広い教室なのに、黒板…というかホワイトボードの前の席はぎっしり埋まっている。
勉強熱心だな。
俺はというと、いつも通りホワイトボードにはほど遠い窓側の一番後ろに座った。