手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜


「か、神楽くん。あの子は…?」


「…アイツは放っておけばいい」


「でも!」


「アイツの心配をするだけ無駄だ」



そう言っても女の瞳は今にも泣き出してしまうほどで、




「…妹」


「えっ?」


「…アイツ」



窓に向かって指を差すと、ちょうどレオが女共を追っかけ回している場面。


ギャーギャー騒ぎながら逃げ回る女共に罵声を浴びせるレオは妖怪に見える。


この世のものとは思えない我が妹。


女を見ると当然の様に固まっていた、



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