手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
「…えっ、神楽くん!?」
女は何が起こっているのか理解出来ないのかキョトンとしている。
黙ってくれてれば、それに超したことはない。
騒がれたら面倒だ。
俺はそのまま医務室に連れていくと、ソファに女を下ろした。
女を見ると、額は赤くなってるし膝にかすり傷もある。
救急箱を手にとり、女に近づくと、女はビクンと肩を揺らす。
それでも俺は女の足元にしゃがみ足の傷をみた。