手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
「あんたも強くなりたいなら、なればいい」
治療を終えると、窓を開けてレオを呼び戻した。
「マヂあり得ねぇ。なんなのあのクソアマ。チビチビばっかり連呼しやがって…」
一階にある医務室だが、レオの身長では自力で窓から入る事は出来ない。
手を貸してやれば、痛いなんて悲鳴をあげるしまつ。
「…何?」
「肩!外れた!!」
「…は?」
「外れてたっぽい」
とことん馬鹿な奴。
自分の肩なのに、外れたかも分からないらしいこのアホ。