俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「しょうがねぇなあ」

彼はナフキンで軽く口を拭うとすっと立ち上がって私の真横まで歩み寄ってきた。

私を見下ろしながら私の手を取る。

「……?」

あれ?食事は…?

「一緒に風呂、はいろ」

……お風呂…。

はいい?!

一緒にっ?!

あ、あり得ない…っ。

「や…、やだよっ」

「ダメ」

「ほんと、無理だって!」

「却下」

私は驚きながらも、精一杯抵抗を試みる。


< 120 / 314 >

この作品をシェア

pagetop