俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「なっ…、何で…、そんな風に言うのよっ!!
や…やだ…っ」

私は恥ずかしくて悠斗の目を見れずにプイッと窓の外を向いた。

「…全く百合子は…。
言えって言ったり、言うなって言ったり…。
いつもあまのじゃくだな。」

いつもの様に呆れた調子で悠斗が呟く。

…よかった、元に戻ってる。

さっきのあの顔は切なくて悠斗らしくない。

でも、やっぱり…、悠斗は余裕だわ。私ばかりがドキドキしてるじゃない。

「…あ、もしもし?俺だ。
今日の視察だが、急用で行けなくなった。

………、え?
そんな事は専務と社長に聞け。

とにかく…俺は行かないから。後、頼んだぞ」

プッと電話を切った悠斗を私は呆然と見ていた。

「あ…の…?悠斗…?
行かなくても、いいの…?」

「ああ。やめた」

やめたって…。

やめたって、仕事でしょ?!

「だ、だめだよ…!
私…、降りるから…」

バッグを掴もうとした私の手を悠斗が素早く掴んだ。

「……えっ…!」



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