俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…お母さん…、痛いわ…。

オッホッホ~、と笑う母を軽く睨む。

…ていうか、冗談だったのね。…当たり前か。

…ピリリリ、ピリリリ…。

その時笠島専務のポケットから携帯の音が鳴った。

「おっと、失礼…。

では、鹿島常務、百合子さん、また後ほど」

そう言ってから「もしもし」と電話を取って話しながら笠島専務は立ち去って行った。


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