俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…………。

鏡の中の自分を信じられない思いで見つめていた。

プロの手によって施された化粧は私の美しくなれる要素を全て引き出している様に思える。

毎日この姿でいられれば、悠斗の隣にいても引け目を感じずに堂々としていられるのに。

ピンクとオレンジを基調とした柔らかい印象のチークとルージュに、自分では絶対に真似出来ない、アイラインと眉。

高い位置に一つにまとめて結い上げられた髪の上は薄いシフォン調のベールで覆われていて、その中央にキラキラに光る小さな王冠型のティアラが輝いている。

ドレスはあの日、悠斗が見立てた薔薇の飾りのついたフワフワの姫系ドレス。

まるで自分が本当に何処かの国のお姫様になったみたい。




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