俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…悠斗は…、覚えているのだろうか、幼い日の二人を…。

その時、突然、部屋のドアが勢いよく開け放たれた。

……!!

驚いてそちらを見ると、悠斗が不機嫌な顔をしてこちらを見ていた。

…わぁ…。

「悠斗…」

彼は純白のタキシードに身を包んでいて、息をのむほど素敵だった。

正装では、必ず固めて後ろに撫で付ける髪は、今日は下ろして自然にサラサラと遊ばせている。

彼は白い靴をカツカツ鳴らして私に近付くと、いきなり私の手を取り引っ張りつけてドアへと向かおうとした。

「ちょ…、悠斗っ…」


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