勘違いしないでよっ


告白が、どれだけ勇気の要るものか
恋愛経験のないあたしでも
知っていた。

漫画やアニメを見ていればわかる。

顔を真っ赤にして告白する人は
女でも男でもかっこよく見える。

自分の気持ちを他人に見せるのは
勇気が要るんだ…。


海斗も、あたしに告白する時
顔が赤かった。
きっと嘘とか
そういうんじゃないと思った。

嫌いなわけじゃない。
まだ昨日会ったばかりで
良く知らないから。
それだけ。


でも、よく知らない相手でも、
覚悟を決めて言ってくれた事…
告った時の赤い顔が…
頭から離れなかった。


海斗はどんな想いで
帰っていったんだろう?
どんな覚悟で
あたしに伝えてくれたんだろう?


~~♪

その時、携帯が鳴った。

今日はよく携帯が鳴る日だなぁ
なんて思いながらディスプレイを
確認すると、海斗。


『急にごめんな、
黙って帰ってごめんな、
友達で居れる様に、おれ頑張る。
だから、明日からまたよろしくな。』


友達…?
今まで男友達すら
まともに居なかったあたしが、
今日、告白されて断って友達になった。

さっきの一瞬で、このあたしに
こんな出来事が起こったなんて
信じられなかった。


< 123 / 135 >

この作品をシェア

pagetop