勘違いしないでよっ


のぼせそうになって
風呂から出ると
リビングから
美味しそうな匂いが
鼻をくすぐった。


「お腹空いた~」


あたしはタオルで
がしがしと髪を乾かしながら
リビングに入った。

「出来てるよ、座ってて」


父は笑いながら
あたしを食卓に促す。


こんなにお腹が空くなら
お昼にもう少し
食べておけばよかった。

そんなことを考えていたら
父はあたしの目の前に
ご飯を並べた。

「美味しそう~…!」


思わずそう零れてしまう
父の料理に目を輝かせた。


すぐにでも手をつけたいところだが
父が前に座るのを待った。

自分のご飯を盛りつけて
父はやっとあたしの前に座る。


「いただきます!」

それを確認してから
あたしは父と一緒になって
手を合わせた。


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