恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
「……なにやってんの……あたしっ」


狭いソファーの上で体勢をくるりと変える。


うつ伏せになって、クッションに顔を押し付ける。


顔面がゴウゴウ燃えるように熱い。


たった今さっき海斗と交わした会話が耳の奥で鮮やかにリフレインされ、瞼の裏で海斗の表情がスライドショーのように蘇えった。


あれじゃあ、まるで……。


あたし……。


「ばか……みたい」


ヤキモチ……やいてるみたいじゃん。














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