あなたは先生。あたしは生徒。
あたしが作ったハンバーグを章人くんがいい顔して食べている。



「楓さん?今日はどういう理由で大和の所に?」

「泊めてもらおうと思って…。旦那と喧嘩しちゃってさ~…。」

「だから大和の所に泊まるんですか?」

「えぇ、章人も懐いてるしね。」

「大和の所に泊まっても、旦那さん、何も言わないんですか?」

「言わないわよ。だってあっちが悪いんですもの。」

「大和とは結構会ったりしてるんですか?」

「そうね。年に5、6回しか会わないわね。」

「そうですか…。」



何か泣きたくなって来た…。



あたし、大和に何も聞いてないよ…。



あたしって大和の何なのかな…



その時鳴ったインターホン。



「大和かしら?」

「多分。出てきますね…」



大和はどんな顔してるんだろ…。



「花!!何で携帯繋がんねぇんだよ!?」

「携帯?」



あたしはポケットから携帯を取り出して開いてみる。



「あ。充電切れてる…」

「アイツ、急に来てビックリしただろ!?」

「ビックリしたよ…」



それよりもショック…。


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