あなたは先生。あたしは生徒。
玄関で立ち話をしていると…。



「やぁ~まぁ~とぉ~!!」



大和Jr.が走ってきて大和に飛びついた。



「章人!!お前、また重くなったか?」

「俺、花ちゃんのご飯いっぱい食ったぞ!!」



感動の再会…



本当に似てるわ…



あたし達は楓さんの待つリビングへ行く。



「大和、お帰り!!」

「楓姉!!急にくんなよ!!」



楓姉!?



お姉ちゃん!?



もしかしてスゴい恥ずかしい勘違いしてた!?



「だって敦が悪いのよ!!もう帰らないから!!」

「桜姉のとこに行けよ…」

「いやよ。あの子んちには男がいるんだもん…」



よ、よかったぁ~…。



大和の子供じゃないんだよね!?



「花にまで迷惑かけて…」

「あ、あたしは別に…」

「悪かったな…。姉ちゃんは旦那さんと喧嘩する度に家出してくんだよ…」



そうなんだ…。



「花ちゃん、勘違いしてたでしょ!?」

「勘違い?」

「私が大和の元カノか何かだと思ってたみたいよ~。」

「マジ!?」



あたしは小さく頷く。



< 162 / 344 >

この作品をシェア

pagetop