泣き顔にサヨナラのキス
  


あたしは荷物を一度置いて、課長に報告にいく。


電話では既に報告済みだけど、もう一度。


伊藤課長は、にこやかに迎えてくれた。


「お疲れ様、詳しいことはメールで週報に」


「はい」


「じゃ、わたしはこれで先に失礼するよ。お疲れ様」


「お疲れ様でした」


もしかして、伊藤課長はあたし達が戻るのを待っててくれたの?




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