泣き顔にサヨナラのキス
 

「わぁ、山本さん、可愛い!!」

駅での待ち合わせで、あたしを見付けた野上さんが、手を振りながら近付いてくる。

その隣には、孝太くんと田中君。

皆に愛想笑いで応えながら、あたし何をしているんだろう。なんて、思っていた。


昨日の夜、孝太くんから届いたメールは、花火大会の待ち合わせの時間と場所が記されていた。

気が向いたら来てね。と書いてあったそのメールに、一人で居る事が堪えられなかったあたしは、一度断ったくせに行くと返事をしてしまった。

 

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