向日葵の逝く先
 


女の子が走り去った後。

陸くんがこちらに顔を向ける。


ばっちり、視線が合った。


「……」

「……」


ば、ばれた。

覗いてるのばれてしまった。

うわあ。

どうしようどうしよう。


わたしは唾を飲み込んで、その場に固まってしまった。


陸くんの瞳は氷みたいに冷たい。


 
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