お隣の3兄弟。
学校に着いたあたしたち。
桐兄ちゃんは生徒会だと、
杏兄ちゃんは友達に会いに行くと、
結局は新入生二人で行くんですね、わかります。
「まず何すんの?」
『わかんない。あ、クラス発表してるから見る?』
「見なきゃいけないんだから、行くぞ。」
和に言われて歩き出す。
『おんなじクラスだといーね。』
「俺もそう思うぞ。」
『ノート写すんだろ、貴様の考えは丸見えだ。』
「バレたか。」
あたしと和はいつもこんな感じ。
あ、あたしがかわいくないのかw
『えーと…、三島三島…
あった、お、前園って一緒じゃん、和っ!』
「やった! なん組?」
『ん、二組』
名簿最後か。
男子の最後が和だから…
あぁ、お隣ですか…
「ごちゃごちゃしてるから教室行こうよ。」
『サンセー』
教室は一階の奥の方。
「えー、席隣とか。」
『三島に前園だからね。
席替えしてぇ…』
「俺の台詞」
『うるせぇ』
人はまだまばら。
着席の時間まで30分もある。
『暇だからどっか行こうよ。』
「一人で行けよ。」
『飴ちゃんあげるからさ。』
「杏のとこでも行って案内してもらうか。」
こいつ、ちょろい。